【PT・OT・ST-2019年】新卒・既卒者(国家試験浪人)の国試合格率とは?(第54回PTOT国試・第21回ST国試結果より)
国家試験の受験お疲れ様でした
2019年3月25日(月)14時には、第54回理学療法士国家試験・第54回作業療法士国家試験の合格発表
がありました。
また、2019年3月26日(火)14時には、第21回言語聴覚士国家試験の合格発表
がありました。
例年、国家試験間近〜国家試験終了後にかけて
:どうする1年間? PT・OT・ST国家試験の不合格者(国試浪人・失敗)。
の記事を気にされる方も増えてくるようです。国家試験の当日にこれまでの勉強の成果を発揮できた方もいれば、何かしらの体調不良などにより思うような結果を出せなかった方もいるのではないかと思います。国家試験の合格発表後、惜しくも不合格となられた方の中には、進路に迷う方もいるのではないかと思います。
そのため、今後の進路を迷い中の方などの情報収集の利便性を考え2019年に実施された国家試験の新卒・既卒者(国家試験浪人)の合格率に関する話題に触れておきたいと思います。
まずは、第54回理学療法士国家試験・第54回作業療法士国家試験・第21回言語聴覚士国家試験を受験された方は、1年間お疲れ様でした。
2019年版:理学療法士の新卒・既卒者(国家試験浪人)の合格率について
「 第54回理学療法士国家試験及び第54回作業療法士国家試験の合格発表について
」
第54回理学療法士国家試験
・受験者数:
12,605名・新卒者受験者数:10,608名
・合格者数:
10,809名・新卒者合格者数:9,845
・合格率:
85.8%・新卒者合格率:92.8%
出典:
厚生労働省のウェブサイト
国家試験合格発表
第54回理学療法士国家試験及び第54回作業療法士国家試験の合格発表について
(https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2019/siken08_09/about.html)
2019年3月25日利用
【計算式 – 既卒者合格率】
・既卒者受験者数(国家試験浪人など)= 受験者数 – 新卒者受験者数
= 12,605 – 10,608
= 1,997名
・既卒者合格者数 = 合格者数 – 新卒者合格者数
= 10,809 – 9,845
= 964名
・既卒者合格率 = 既卒者合格者数 ÷ 既卒者受験者数 × 100
= 964 ÷ 1,997 × 100
≒ 48.3%
PT国試の既卒者合格率は、「 約48.3% 」
新卒者合格率は、「 92.8% 」のようです。今回も既卒者の方が合格率は下がるようですが、第53回理学療法士国家試験の既卒者合格率は、「 約18.5% 」(既卒者合格者206名。新卒者合格率は87.7%)でしたので昨年よりの既卒者合格率が上がっているようです。
今回のように既卒者の方でも合格者がいることは、今後の進路を考える上で参考になるのではないかと思います。1人でも合格者がいるということは、国試浪人を決意される方にとって勇気をもらえるのではないかと思います。
2019年版:作業療法士の新卒・既卒者(国家試験浪人)の合格率について
「 第54回理学療法士国家試験及び第54回作業療法士国家試験の合格発表について
」
・受験者数:
6,358名・新卒者受験者数:5,137名
・合格者数:
4,531名・新卒者合格者数:4,108名
・合格率:
71.3%・新卒者合格率:80.0%
出典:
厚生労働省のウェブサイト
国家試験合格発表
第54回理学療法士国家試験及び第54回作業療法士国家試験の合格発表について
(https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2019/siken08_09/about.html)
2019年3月25日利用
【計算式 – 既卒者合格率】
・既卒者受験者数(国家試験浪人など)= 受験者数 – 新卒者受験者数
= 6,358 – 5,137
= 1,221名
・既卒者合格者数 = 合格者数 – 新卒者合格者数
= 4,531 – 4,108
= 423名
・既卒者合格率 = 既卒者合格者数 ÷ 既卒者受験者数 × 100
= 423 ÷ 1,221 × 100
≒ 34.6%
OT国試の既卒者合格率は、「 約34.6% 」
新卒者合格率は、「 80.0% 」のようです。PTと同様に、OTも既卒者の合格率は下がるようです。ただ、第53回作業療法士国家試験の既卒者合格率は、「 約32% 」(既卒者合格者279名。新卒者合格率は85.2%)でしたので昨年よりの既卒者合格率が上がっているようですので、既卒者の方でも合格者がいることは今後の進路を考える上で参考になるのではないかと思います。このように1人でも合格者がいることで勇気をもらえる方もいるのではないかと思います。
2019年版:言語聴覚士の新卒・既卒者(国家試験浪人)の合格率について
「 第21回言語聴覚士国家試験の合格発表について
」
第21回言語聴覚士国家試験
・受験者数
:2,367名
(第20回ST国試:2,531名)・合格者数
:1,630名
(第20回ST国試:2,008名)・合格率
:68.9%
(第20回ST国試:79.3%)
出典:
厚生労働省のウェブサイト
国家試験合格発表
第21回言語聴覚士国家試験の合格発表について
(https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2019/siken21/about.html)
2019年3月26日利用
STの場合は、厚生労働省で公表のデータのみではわかりませんでした。
参考までに、2019年3月26日確認時点では、「看護医療進学ネット
」のサイトで、「 2018年(平成29年度卒業生)国家試験合格状況一覧
」の中に、学校別に新卒・既卒者を分けたデータを公表していただいているようでしたので、関心のあるST学生の方などは参照してみてください。おそらく今後、2019年版も公開されるのではないかと思います。
【追記:2019年3月27日】
最新版の学校別合格率が確認できました。既卒者の合格率は低いようですが合格者もいるようです。
以下のGoogleの検索エンジンなどで
キーワード:
看護医療進学ネット 2019年(平成30年度卒業生)国家試験合格状況一覧
看護医療進学ネット 2018年(平成29年度卒業生)国家試験合格状況一覧
などで検索していただき、該当ページ内の言語聴覚士の学校別合格者状況
のPDFを確認していただくと、既卒者の合格率が掲載されているのではないかと思います。やはり、PT・OT同様に新卒者よりも合格率は下がるようです。
しかし、PT・OT同様に既卒者の方でも合格者がいることは今後の進路を考える上で参考になるのではないかと思います。1人でも合格者がいることで勇気をもらえる方もいるのではないかと思います。
:どうする1年間? PT・OT・ST国家試験の不合格者(国試浪人・失敗)。