【研究テーマ】脳卒中片麻痺者向け、電子制御式手指装具(手外在筋の運動+手内在筋の運動)の開発

2023年1月16日

研究テーマ案(理学療法士・作業療法士・エンジニア向け)(2018年2月19日公開)
リハビリテーション領域の研究テーマ案

 

キーワード
片麻痺 上肢 リハビリ

 

 脳卒中片麻痺者向け、電子制御式手指装具(手外在筋の運動+手内在筋の運動)の開発

 

【研究テーマ】脳卒中片麻痺者向け、電子制御式手指装具(手外在筋の運動+手内在筋の運動)の開発 | 片麻痺 上肢 リハビリ

 

脳卒中後の上肢の運動麻痺への支援に関しては、筋肉への電気刺激や、モーターによるアシストなど様々な支援機器が開発されてきています。ただ、研究論文や企業などの支援機器の情報を見ていても、手指の外在筋・外来筋の運動(手指の屈伸)にフォーカスしているものが主体で、手内在筋の運動(手指内外転・intrinsic plus位 – 内在筋プラス位)を考慮した支援機器は、あまり目にしないように感じます。

 

今までの支援機器では、運動麻痺の回復過程の初期に、大まかな運動を引き出すのに活用はできるのかもしれませんが、実際に手を生活場面で実用的に使うには、手内在筋の運動が重要になってくるのではないかと思います。
現在は、ディープラーニング(Deep Learning)をはじめとした、機械学習(Machine Learning)の技術の応用が始まってきています。そういった技術を上肢装具の制御に組み込むことで、今までのような、一度設定すると、その状態の運動や刺激のみを繰り返す支援機器ではなく、その時々で引き出したい運動のより円滑にしたり、生活で必要な把握・把持形態に合わせて自動調整される新たな支援機器が生れる可能性を秘めているのではないかと感じます。また、その他にも、電子制御的には、それほど難しくない知識や技術でも、現状の上肢・手指運動麻痺の支援機器よりも、良いものは作れそうな気がします。

 

再生医療や疾病予防の技術が進歩すれば、脳神経由来による運動麻痺が無くなる日もくるのではないかと思いますが、再生医療で、神経再生の促進技術(フルリカバリー)が確立されるまでの間、何かしらの手段で、上肢・手指の運動麻痺を代用する手段が求められるのではないかと思います。

 





 

 

手指伸展運動練習の悩みなど関連のセラピストの記事

 

インターネット上の投稿を探してみると、手指伸展運動を引きだす方法について、お悩みの方もいるようです。関心のある方は、リンク先の情報もチェックしてみてください。

 

 

自費リハビリ領域でご活躍中のリハセラピストの方の記事のようです。
自費リハビリ(保険外リハビリ)では、医療・介護保険領域では、上手く対応しきれないニーズに関して、日々、試行錯誤をされているようです。

 

 

その他には、脳卒中後の手指麻痺に対する、世の中のニーズにについて触れられている投稿もあるようです。

 

 

ニューロリハビリ研究所「STROKE LAB」代表の方の投稿のようです。
手の麻痺の程度は、錐体路の損傷範囲の程度に依存する可能性もあるため、広範囲の脳損傷の場合、手指屈筋群などの筋緊張が高まりやすく、機能回復のリハビリに難渋されているセラピストもいるのではないかと察します。
機能回復を希望される方に対して、何かしらの有用な支援機器などによって、結果を出せる時代が来ることを期待していきたいですね。

 

 

 

興味深い手指運動補助機器

 

 

今後の改良に期待したいです。

 

 

 

 

リハビリテーション領域の研究テーマ案を公開中
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リハビリテーション領域の研究者(大学院で修士・博士課程在籍者・志望者。Ph.D:博士など)や、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)養成校の卒業研究の課題がある学生、企業のエンジニア、リハビリ機器開発者をはじめとした方々の、研究のネタ探しのお役に立てるように、「 PT・OT・STニュース.blog 」が考える、

 

こんなことを研究してくれる方や、支援機器・アプリケーションなどがあったらいいなあ

 

を公開していきたいと考えています。

今後投稿予定のリハビリ研究テーマやアイディアの中には、ただ、「 PT・OT・STニュース.blog 」の運営者が知らないだけで、すでに世の中に存在するものも、あるかもしれません。一連の記事を見ていただいた、研究者や開発者の方がいましたら、世の中の多くの方に認知してもらいやすいように、引き続き、しっかりとマーケティングをお願いします。
みなさんの叡智の結晶が、現代や未来の必要としている方々のお役に立ちますように

 

 

 

 

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