PT・OT・ST学生〜臨床家・教員も知りたい。頭部3DCGデータベースが東大から無償公開開始

2019年5月12日

 

東京大学脳神経外科 頭部3DCGデータベースをチェック

 

国立研究開発法人科学技術振興機構法(JST)のウェブサイトの2019年1月11日付のプレスリリース
 

出典:
国立研究開発法人科学技術振興機構法(JST)のウェブサイト
プレスリリース – 平成31年1月11日
東京大学・科学技術振興機構(JST)
内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)
世界で最も精巧な頭部3次元CGデータを開発
~脳神経外科医の解剖学的知識を可視化~
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20190111-3/index.html
2019年1月12日利用

 

をみてみると、非商用かつ、教育・研究目的での使用を認めている、頭部の3DCGデータベースが無償公開開始されているようでした。

 





 

早速、東京大学脳神経外科 頭部3DCGデータベース(https://brain-3dcg.org/)のサイトで会員登録(ユーザ名・姓名・メールアドレス・所属・所属部署の入力)をして3DCGデータベースをダウンロードしてみました。

macOS Mojaveで「stl形式」「obj形式」のデータを開いてみると、デフォルトではXcodeでの起動になり、黒い物体になってしまいましたが、「プレビュー」のアプリで起動すると立体的な3DCGを確認できました。マウスでドラッグすると360度の視点から3DCGを見られました。

プレスリリースの参考図では、脳や神経系の全体の3DCGモデルが掲載されていましたが、確認できた範囲では特定の部位の個別のパーツ(ポリゴンモデル)の3DCGデータのようでした。

 

 

今回のデータは、公式サイトの規約を守って使うことでリハビリ養成校の卒業研究・論文や、臨床研究、教育機関での研究など、様々な用途で活用できる可能性を秘めているのではないかと思います。

 

実際にダウンロードしていただくとわかると思いますが、個別のパーツはすべて英語で記載されていますので、パーツと英語名の学習をすることで脳科学系の英語論文を読む際にも役に立つのではないかと思います。

ちなみにダウンロードページでは日本語表記と英語表記の対応も表記されているので、これから学びたい方も安心ですね。

 

 

東京大学脳神経外科 頭部3DCGデータベース
https://brain-3dcg.org/

 

今後も随時アップデート予定のようです。
3DCG作成は、開発時間1000時間以上、最先端のCG技術と脳神経外科医の方々の叡智が集約された賜物のようですので、開発者の皆さんの努力の結果が、拡く世間に認知され、有益な目的に活用されるといいですね。

(確認時点の3DCGは特定の部位の個別のパーツでしたので、一般の方が使う機会はなさそうな印象を受けます。おそらくリハビリ専門家を始め、医学系の方が使用するのが主体になるのではないかと思いますので、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の皆さんが上手く活用していただけると良さそうです)

 

 

 




 

 

 

 

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