PT・OT協会会長は何を語ったのか? 「 第2回全国在宅医療会議 」編(2017年)
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訪問リハビリを始めとして、在宅医療の領域に関わられている、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の方の中には、厚生労働省の、
「 医政局が実施する検討会等
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
医政局が実施する検討会等
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/indexshingiother.html?pid=127238)
2017年4月11日利用
の中に、
「 全国在宅医療会議
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
医政局が実施する検討会等
全国在宅医療会議
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei.html?tid=364341)
2017年4月11日利用
という会議があることをご存知の方もいるのではないかと思いますが、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の方は、公表されている内容をチェックされていますでしょうか?
2017年(平成29年)時点では、医療機関で働くPTやOTの方の比率が多い状況ではないかと思いますので、病院内でのリハビリ業務に専念されている方は、まだ、あまりアンテナを張りにくのではないかと思います。ただ、今後の日本の医療界・リハビリ業界の動向をいち早くキャッチするためには、貴重な会議の情報なのではないかと思いますよ。
最近の
「 全国在宅医療会議
」
に関連する情報を調べていると、厚生労働省のウェブサイトの2017年4月10日(月)付の新着情報として
「 第2回全国在宅医療会議(2017年3月15日)
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第2回全国在宅医療会議(2017年3月15日)
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000161308.html)
2017年4月11日利用
の議事録が公表されているようでした。
議事録を読んでいると、
・ 公益社団法人日本理学療法士協会(PT協会)の会長:半田 一登 氏
・ 一般社団法人日本作業療法士協会(OT協会)の会長:中村 春基 氏
* 肩書きは、いずれも2017年に記事を投稿時点
らが、構成員として発言された内容も公表されているようでしたので、早速取り上げさせていただきたいと思います。
今回は、日々の臨床業務などでお忙しい臨床家の方や、今後のリハビリ業界の動向について関心の高い養成校学生の方々の情報収集の利便性を考え、発言内容を抜粋しておこうと思います。尚、発言内容に関しては、要約などを行うと、発言意図に違いが出てしまう可能性が出てしまうのではないかと思いますので、全文を引用させていただきました。
出典先は以下のページを参考にさせていただいています。
「 第2回全国在宅医療会議(2017年3月15日)
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第2回全国在宅医療会議(2017年3月15日)
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000161308.html)
2017年4月11日利用
発言内容:公益社団法人日本理学療法士協会(PT協会)の会長 半田 一登 氏
ー 以下、引用 ー
○半田構成員
18ページでございます。在宅医療に関する医療連携等々について、これまでやったことでは、都道府県の理学療法士会、作業療法士会、言語聴覚士会、この3団体の統一事務所をつくるということでこの2年間ぐらいかなり苦労してまいりました。現在、共同事務所ができたのが29県であります。47都道府県に行き渡るように今後も努力していきたいと思います。それから、生活期管理者研修会、これは在宅医療にかかわる中で管理的立場になる人を育てようということで研修会を開催しておりまして、3,300名が既に修了しているところです。
今年度、今後実施する予定は、今年7月に茨城県で行われていますシルバーリハビリ体操、これはかなり効果的であり、地域住民主体のものができているので、このシルバーリハビリ体操の全国普及を図りたいと思っております。
エビデンスに関して、29年度事業として、大腿骨頸部骨折の方々の転倒時の諸身体的要素についてしっかりと調べて、そして、予防体制をどうつくるかということに資する研究をしていきたいと思っております。
以上です。
注:18ページは、第2回全国在宅医療会議で使用された資料: 資料2 全国在宅医療会議「重点分野」(案)
(PDF)の資料内のページの意。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第2回全国在宅医療会議
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000155149.html)
資料2 全国在宅医療会議「重点分野」(案)
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000155134.pdf)
発言内容:一般社団法人日本作業療法士協会(OT協会)の会長 中村 春基 氏
ー 以下、引用 ー
○中村構成員
日本作業療法士協会の取り組みを御報告いたします。作業療法は、人は作業することで健康になる、そういう理念のもと、全国で展開しております。平成28年度の取り組みは、そこに書きました4つですが、認知症、介護予防、福祉用具、寝たきりゼロ等々について、老人保健健康増進等事業でやっております。
それから、介護ロボット、排せつロボットについて研究を行っております。
今後は、この4つの事業を継続してまいるつもりであります。エビデンスにつきましては、そこに書いてあります生活行為向上、MTDLPと言っていますが、作業療法を実践する中で、これはICFに基づいた行動で実践するモデルでございます。そのようなモデルを事例検討では必須としておりますので、その事例を集めてエビデンスを構築してまいります。
今後実施する予定の取り組みとしましては、先ほど言いましたように、ICFに基づく在宅医療の実践の事例を収集します。
それから、MTDLPの在宅の利用を促進したいと思っております。作業療法士は、今、約8万人おりますが、80%以上は病院施設へ勤務しております。その中で在宅医療をどう支えるかということでありますが、病院施設においても在宅を見越したサービスを行い、それを在宅につなぐ、それで在宅で支援する。そのような構造で業務を行ってまいりたいと思います。
2つ目は、医療・介護・福祉等々、共通言語は今後ICFということになると思いますので、ICFに基づく実践を推進してまいりたいと思います。
以上です。
* MTDLP(Management tool for daily life performance):生活行為向上マネジメント
注:参考資料として、第2回全国在宅医療会議で使用された資料: 資料2 全国在宅医療会議「重点分野」(案)
(PDF)の資料内の19ページも参考にしてみてください。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第2回全国在宅医療会議
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000155149.html)
資料2 全国在宅医療会議「重点分野」(案)
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000155134.pdf)
いかがでしたでしょうか?
上記の発言を一読するだけでも、おおよその今後の各協会の取り組み予定について、垣間見られるのではないかと思います。
「 第2回全国在宅医療会議(2017年3月15日)
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第2回全国在宅医療会議(2017年3月15日)
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000161308.html)
2017年4月11日利用
のページでは、その他の団体の方々の発言内容も掲載されているようでしたので、今後の日本の在宅医療のあり方や方向性などに関心のある方は、お時間のある時にチェックしてみてください。
議事録を一読させていただく中で、関連団体の方の気になる発言を、このサイトの運営者なりにピックアップさせていただくと、
発言内容:一般社団法人全国訪問看護事業協会 伊藤 雅治 氏
ー以下、引用ー
今後実施する予定の取り組みを若干申し上げておきたいと思うのですが、訪問看護ステーションで看護師と理学療法士がどういう形で連携していったらいいのかというのが一つの課題だと思うのです。理学療法士が圧倒的に多くて、リハビリだけに特化したようなステーションが本当に全体の在宅支援につながっていくかどうかという観点からの検討が必要だと思います。
注:参考資料として、第2回全国在宅医療会議で使用された資料: 資料2 全国在宅医療会議「重点分野」(案)
(PDF)の資料内の33ページも参考にしてみてください。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第2回全国在宅医療会議
資料2 全国在宅医療会議「重点分野」(案)
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000155134.pdf)
の内容に興味を持ちました。参考資料に目を通してみると、
「 今後実施する予定の取組
」
にも記載されているようでしたので、今後どう展開されていくのか?
気になります
∧( '@’ )∧ リハビリ業界は、今後・・・ ビクビク " *<>* ))/「 言わないで〜 」
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