【PT・OT-2019年】すでに供給が…?第3回「 理学療法士・作業療法士需給分科会 」を知る
第3回理学療法士・作業療法士需給分科会をチェック
厚生労働省のウェブサイトの新着情報(2019年4月5日金 掲載)には、ピックアップされていませんが、2019年4月5日に実施された
「 医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)
」
の資料が公表されました。
出典:
厚生労働省
医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)
(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000132674_00001.html)
2019年4月5日利用
今回は、公表された資料を動画でまとめておきましたので、気になる方は、一連の資料をチェックしてみてください。
【動画で学ぶ】理学療法士・作業療法士分科会(第3回):2019年4月5日公表資料より(動画)
視聴時間:7分34秒
2016年分の内容を把握されたい場合にご活用ください。
理学療法士・作業療法士の需給推計(案)では、すでに供給が上回っているケースも…
理学療法士・作業療法士の需給推計について(案)
理学療法士・作業療法士分科会(第3回)2019年4月5日
今後の理学療法士・作業療法士養成数の検討の進め方について(案)
PT・OTの供給数は、現時点においては、需要数を上回っており、2040年頃には供給数が需要数の約1.3倍となる結果となった(PTは約1.4倍、OTは約1.2倍)。
供給推計 全体の平均勤務時間と性年齢階級別の勤務時間の比(仕事率)を考慮して推計。
需要推計 ケース1、ケース2、ケース3について推計
※※ 精神科入院受療率、外来リハビリ実施率、時間外労働時間、有給休暇追加取得日数について幅を持って推計
出典:
厚生労働省
医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)
資料1 理学療法士・作業療法士の需給推計について
(https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000499144.pdf)
2019年4月5日利用
上記の説明やグラフを見ていただくとわかるのではないかと思いますが、需要推計案の3ケースの1つ(ケース案3)は、現時点でPT・OTの供給数が、需要数を上回っていることも考えられているようでした。
長い目で見ても2027年〜2029年あたりで、PT・OTの供給数が需要数を超える予想のようです。2019年時点では、後10年もすれば…
ということのようです。
将来の人口と理学療法士・作業療法士養成数の推移について
理学療法士・作業療法士分科会(第3回)2019年4月5日
出典:
厚生労働省
医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)
資料2 理学療法士・作業療法士の需給推計を踏まえた今後の方向性について
(https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000499148.pdf)
2019年4月5日利用
日本の人口10万対理学療法士数を見てみると、
2018年日本
・理学療法士数:127,000人
・人口10万対理学療法士数:50-100人
のようですが、すでに日本よりも人口10万対理学療法士数が多い、
・ドイツ(人口10万対理学療法士数:150-200人
)
・フランス(人口10万対理学療法士数:100-150人
)
から、何かを学べそうでうすね。現時点では、ドイツ、フランスの実情について調べていませんが、いったい、ドイツやフランスでは、理学療法士の方はどのように活躍されているのでしょうか?
同じく、日本の人口10万対作業療法士数を見てみると、
2017年日本
・作業療法士数:7,461人
・人口10万対作業療法士数:60人
のようです。同じような状況の国として
・ドイツ(人口10万対作業療法士数:70人
)
があるようですが、日本の作業療法士と状況を比較してみるのも興味深そうですね。
今回公表された一連の案の情報をもとに、リハビリ専門家としてのキャリアプランを考え直される方もいるのではないかと思いますが、供給が需要をオーバーした後に、自分にどのような影響があるのか?というのは、実際のところよくわからないですよね。
ただ、今回の情報を頭の片隅に置いておくだけでも、
「 こんなはずじゃなかった… 」
と後悔するのを防げる確率は上がるのではないかと思います。
第3回「 理学療法士・作業療法士需給分科会 」関連SNS投稿
SNSを確認してみたところ、第3回理学療法士・作業療法士需給分科会後のニュース記事を基に幾らかの投稿もあるようでした。