【リハビリ業界の闇】辛いリハビリ実習の実態に触れた? 「 第4回PT・OT学校養成施設カリキュラム等改善検討会 」議事録をチェック(2017年)
2017年(平成29年)11月22日(水)に開催された
「 第4回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第4回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000185585.html)
2017年12月15日利用
ですが、2017年12月15日(金)には、第4回の検討会の議事録も公開されているようでした。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の臨床家の方は、チェックされましたか?
今回の議事録を早速、一通り読ませていただきましたが、臨床実習生の指導をされる機会のある方が、知っておいた方が良いと思われる、
「 リハビリ実習の闇 」
の部分に関しても、触れられているようでしたので、このサイトでも、少し取り上げさせていただきたいと思います。
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「 2017年11月22日 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(第4回)議事録
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
2017年11月22日 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(第4回)議事録
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000187853.html)
2017年11月24日利用
出席者
ー 以下引用 ー
池田 由美 (首都大学東京健康福祉学部 准教授)
澤潟 昌樹 (在宅総合ケアセンター元浅草 副センター長)
釜萢 敏 (公益社団法人日本医師会 常任理事)
高木 邦格 (一般社団法人全国リハビリテーション学校協会 理事長)
高畑 進一 (大阪府立大学地域保健学総合リハビリテーション学類 教授)
中村 春基 (一般社団法人日本作業療法士協会 会長)
半田 一登 (公益社団法人日本理学療法士協会 会長)
福島 統 (東京慈恵会医科大学 教育センター長)
水間 正澄 (医療法人社団輝生会 常務理事)
山田 千鶴子 (社会医学技術学院 学院長)
横田 一彦 (東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 技師長)
網本 和※参考人 (首都大学東京健康福祉学部 教授)
陣内 大輔※参考人 (国際医療福祉大学保健医療学部 准教授)
ー以下引用ー
福島座長
ありがとうございました。もう一つ構成員限りという資料がございまして、これは11月20日付で理学療法士で実習中に自殺をされた学生の遺族から私宛てに来たものであります。
一応、構成員限りということで机上配付をさせていただいておりまして、これは臨床実習のあり方に関することで、こういう自殺とか事件が起こるということはいろいろ考えておかなければならないことというふうに考えております。
ただ、ガイドラインでどう規定するかという問題とはちょっと違うと思います。ただ、臨床実習のあり方とか臨床実習指導者のあり方ということに関しては大変大きな意味があると思いますので、臨床実習中に自殺という事件とかハラスメントが起こっているということ、それから、実際に厚労省の行ったアンケート調査でも臨床実習で必ずしも適切でない指導みたいなものもあるということは事実のようでありますので、そういう意味で真摯に受け取って、どういう臨床実習の改善につなげていくか、また、ガイドラインの面で言うならば、臨床実習のあり方とか指導者のあり方ということ、それから、臨床実習45時間問題も含めて、こういう御意見をいただいていることを踏まえた上で取りまとめていくということを考えているということでございます。よろしいでしょうか。
もしよろしければ、先に進みたいと思います。
このサイトでも、理学療法士・作業療法士をはじめとする、リハビリ業界の臨床実習の辛さに関連する話題として、以下の記事
:辛いのはあなただけじゃない? PTS・OTS・STSの臨床実習(2017年)
を投稿させていただいていますが、2017年5月に投稿後、Google Search Consoleでこ、検索クエリを眺めていると、
キーワード
:理学療法士 実習 辛い
:作業療法士 実習 辛い
:言語聴覚士 実習 辛い
:理学療法士 実習中止
:作業療法 実習中止
:言語聴覚士 実習中止
などの検索ワードで検索をされている方が、世の中には、毎月、少数ながら、一定数いることを目の当たりにしています。
推測するに、養成校学生の方などが主に、検索しているのではないかと思います。
一方で、
キーワード
:理学療法士 辛い
:作業療法士 辛い
:言語聴覚士 つらい
などの検索ワードを検索されている方も、同じく、毎月一定数いるようです。リハビリ業界を目指している方が、業界を把握する目的で検索される可能性もあるのではないかと思いますが、おそらく、臨床現場で働かれている、臨床家の方も、何かしらの辛さを感じているのでしょうね。
臨床実習の話に話題を戻すと、バイザー・スーパーバイザーは、どうしても、日々の臨床業務を普通にこなしながら、空いた時間で、実習生のレポートの指導等をされることが主体ではないかと思います。
バイザー自体も、日々の臨床での疑問や悩みを(もちろん給料や、将来設計の悩み、職場間・家族間のトラブル等も)抱えながら、指導をされている方も中にはいるのではないかと思います。そういった状態では、心に、余裕のある方でないと、つい、弱いところに矛先が向かいやすくなるのではないかと推測します。
上記の発言内で、提示されている臨床実習で起こってしまった事件の原因に関しては、個人的にはわかりませんが、学生の方を指導する立場の臨床家の方は、
・ 指導の仕方によっては、学生の方が、逃場を失う程に疲弊し、
建設的な解決策を考えられない状態に追い詰めてしまう可能性を秘めている
ことを常に意識する必要が、あるのではないかと感じます。
今後、同じような悲惨な事例が報告されないことを期待していきたいと思います。
以上、簡単ではありますが、第4回の検討会の議事録に関連する話題でした。
「 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会
」
の今後の予定は、第5回目「 最終報告書とりまとめ 」は、12月25日のクリスマスのようですね。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
2017年12月15日(金)付の新着情報
第5回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(開催案内)
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000187730.html)
2017年12月15日
今後もこのサイトでは、
「 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会
」
に関連する動向に注目していきたいと思います。
現在の予定としては、資料などが公表されるようであれば、関心のある方が情報収集しやすいように、このサイトでも情報をまとめていきたいと思います。
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のタグも、お時間のある時にチェックしてみてください。
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