【外来第1位】運動器リハビリテーション料(1):第2回NDBオープンデータ(厚生労働省)を活用し、リハビリデータの統計分析を始よう
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「 第2回NDBオープンデータ
」
* NDB
:National Database of Health Insurance Claims and Specific Health Checkups of Japan
出典:
厚生労働省のウェブサイト
2017年9月19日(火)の新着情報
第2回NDBオープンデータ
(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177221.html)
2017年9月19日利用
が、2017年(平成29年)9月19日に公表されているようでしたが、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の臨床家の方や、研究者の方は、ご存知ですか?
今回公表されているデータを見てみると、
・ 診療年月の期間:H27年4月~H28年3月(2015年4月〜2016年3月)
・ 各種リハビリテーション料関連の算定数などの統計情報(入院・外来)
・ 精神科専門療法関連の算定数などの統計情報(入院・外来)
などの統計情報をエクセル形式で配布していただいているようでした。
その他にも
「 診療行為の算定回数等の集計グラフ
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第3章.3-1.医科診療行為の算定回数:診療行為の算定回数等の集計グラフ
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000177766.pdf)
2017年9月19日利用
の資料では、集計結果をグラフでまとめていただいている資料も公表されていましたので、概要だけ把握されたい方は、チェックしてみてください。
回復期リハビリテーション病棟入院料 (PDFページのP11)
退院時リハビリテーション指導料 (PDFページのP18)運動器リハビリテーション料:外来 (PDFページのP34)
脳血管疾患等リハビリテーション料:外来(PDFページのP35)
リハビリテーション総合計画評価料:外来(PDFページのP35)
障害児(者)リハビリテーション料:外来(PDFページのP36)
心大血管疾患リハビリテーション料:外来(PDFページのP36)脳血管疾患等リハビリテーション料:入院(PDFページのP37)
運動器リハビリテーション料:入院 (PDFページのP38)
呼吸器リハビリテーション料:入院 (PDFページのP39)
摂食機能療法:入院 (PDFページのP40)
心大血管疾患リハビリテーション料:入院(PDFページのP40)精神科作業療法:入院 (PDFページのP43)
エクセル形式の統計情報の特徴として
・ 都道府県別の集計情報
・ 年代・性別の集計情報
などでまとめていただいているようでした。
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「 リハビリテーション:性年齢別算定回数/単位数・都道府県別算定回数/単位数
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
2017年9月19日(火)の新着情報
第2回NDBオープンデータ
リハビリテーション:性年齢別算定回数/単位数
(xlsx)
(エクセル形式:以下のURLをクリックすると厚生労働省のサイトからダウンロードできます)
(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000177255.xlsx)
リハビリテーション:都道府県別算定回数/単位数
(xlsx)
(エクセル形式:以下のURLをクリックすると厚生労働省のサイトからダウンロードできます)
(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000177256.xlsx)
2017年9月19日利用
のエクセル形式の統計情報を参考に、外来と入院のリハビリテーション料の算定数の第1位を調べてみると
【第1位】運動器リハビリテーション料(1)
算定数:37,985,046(外来の算定数)
【第1位】脳血管疾患等リハビリテーション料(1)(廃用症候群以外)
算定数:131,554,442(入院の算定数)
の結果のようですね。
今回の結果は、臨床現場で働かれているセラピストの方々の感覚としても、納得のいく結果ではないかと思います。
「 第2回NDBオープンデータ
」
のリハビリテーション領域に関連する統計情報を眺めてみるだけでも、
・ 現代に求められる傾向の高い疾患領域
・ 各都道府県別で算定数の多い疾患領域
・ 各年代や性別の違いによる疾患領域の特性
などの情報を把握できるのではないかと思いますが、リハビリ専門家の皆さんは、今回のデータをどのように統計分析してみますか?
今後、時系列を追って、このようなデータを公に公開していただくことで、時代の変遷や、医療・テクノロジーの進歩によって、リハビリ専門家に求められる役割の変化も感じることができるようになるのではないかと思います。
統計データで、業界の変遷を俯瞰することができると、
「 時代とともに算定数が減っている疾患領域はどれか?また、算定数や点数が伸びてきている疾患領域はどれか?」
「 どこの地域で働くと、自分の関心のある領域のリハビリを提供しやすいのか?」
「 リハビリ専門家として、自分のライフプラン(人生設計)をどうしようか?」
などと、自分の想い描く人生設計の実現に向けての一助になるのではないかと思います。
今の時期は、PT・OT・ST養成校の学生の最終学年の方で、卒業研究(卒論)の課題がある大学生の方などは、自分で設定したテーマの研究をすでにされている方もいるのではないかと思いますが、来年以降に卒業研究予定の学生の方などは、卒業研究のテーマ探しに困った時には、一度、一連のNDBオープンデータの情報をチェックされてみるのもいいのかもしれませんね。
個人的には、時間に余裕のある時などに、どのようにデータ分析できるか?などを少しずつ考えていきたいと思います。
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