【復習】第2回の前に。「 第1回PT・OT学校養成施設カリキュラム等改善検討会 」ダイジェスト(2017年)
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2017年(平成29年)9月6日には、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の養成校の教員の方や、今後、専門学校や大学などで養成校の教員を目指されている方などが気になると思われる
「 第2回理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会
」
ー 以下引用 ー
議題等
1. 第1回検討会の主な意見について
2. カリキュラム等の改善について
3. その他
出典:
厚生労働省のウェブサイト
理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei.html?tid=452033)
2017年9月4日利用
が予定されているようですね。
このサイトでも、以前
:これは気になる? 「 第1回PT・OT学校養成施設カリキュラム等改善検討会 」(2017年6月)
の記事で、
「 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会 」
の検討会の存在を取り上げさせていただきましたが、第1回の検討会の議事録や、資料・参考資料なども公開されているようでしたので、情報収集の利便性を考え、このサイトでも関連情報をまとめておきたいと思います。
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「 第1回理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
第1回理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000169004.html)
2017年9月4日利用
に掲載していただいている情報を見てみると、第1回の検討会では、
ー 以下引用 ー
議題
1.理学療法士・作業療法士学校養成施設の現状と課題について
2.その他
の内容について議論が行われたようですね。
議事録はこちら
「 2017年6月26日 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(第1回)議事録
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
2017年6月26日 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(第1回)議事録
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000173267.html)
2017年9月4日利用
検討会の主旨を掴むためには、議事録の冒頭の神田医政局長の言葉を読んでおくと今回の検討会の目的が理解しやすいのではないかと思います。参考までに、引用しておきます。
ー 以下一部引用 ー
○医政局長 医政局長の神田と申します。
委員の皆様方には、大変お忙しいところ委員をお引き受けいただきまして、まことにありがとうございます。また、日ごろから医療行政につきまして、御理解、御協力を賜っていることに対しまして、この場をおかりして御礼を申し上げたいと思います。
今、厚生労働省では2025年、団塊の世代が後期高齢者を迎えるその時期を目指しまして、地域医療構想の策定等の取り組みを進めているところでございます。
地域包括ケアを構築していくという中で、理学療法士・作業療法士というリハビリ職の方の果たすべき役割というのは非常に大きなものがあると考えております。
ただ、理学療法士・作業療法士の養成数について申しますと近年大幅に増加しておりまして、理学療法士については、全国254の学校養成施設において1万4,000人の養成定員数となってございます。また、作業療法士につきましては、全国189の学校養成施設に対しておよそ7,500人の養成定員数となっておりまして、定員数については前回のカリキュラム改正がありました平成11年に比べますと、理学療法士で3.8倍、作業療法士は2.4倍ということで非常に養成数が増加しておりまして、就業者数も増加の一途をたどっているという状況でございます。
このような作業療法士・理学療法士を取り巻く環境の変化に対しまして、国民の信頼と期待に応える質の高いリハビリテーションの提供につなげるための対策を講じていくべきものと考えております。
国会等におきましても、理学療法士と作業療法士の養成施設におきます実習の指導体制等のあり方等はどうであるのかということをめぐって議論がされております。
こうしたことを受けまして、このたび、医政局では理学療法士・作業療法士の学校養成施設カリキュラム等改善検討会というものを開催いたしまして、質の高い人材養成に向けまして、カリキュラム等の改善について御議論賜りたいと考えております。
委員の皆様方には、それぞれ御専門のお立場から、忌憚のない御意見を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、開催に当たっての私の御挨拶とさせていただきます。
何とぞよろしくお願い申し上げます。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
2017年6月26日 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(第1回)議事録
2017年9月4日利用
簡単にまとめると、PT・OTの方は増えているので、質の高い人材の養成に向けて、カリキュラム等の改善の検討をしていくようですね。
検討内容の詳細に目を向けてみると
ー 以下一部引用 ー
検討内容
「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」、「理学療法士作業療法士学校養成施設指導ガイドライン」の見直しについて
(1)総単位数の見直しについて
(2)臨床実習の在り方について
(3)専任教員の要件について
(4)その他
出典:
厚生労働省のウェブサイト
資料1:理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会開催要綱
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000168986.pdf)
2017年9月4日利用
などの事項について、議論されているようです。
上記の検討事項のさらに詳しい内容を知りたい方は、
「 資料2:検討事項 – ご検討いただきたい事項について(案)
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
資料2:検討事項 – ご検討いただきたい事項について(案)
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000168987.pdf)
2017年9月4日利用
を一読していただけると、大体の検討事項について理解できるのではないかと思います。
養成校の教員の方や、学生の方が特に、気になるところとしては、
ー 以下一部引用 ー
臨床実習の在り方について
臨床実習施設の要件
(現行)
○ 実習時間の3分の2以上は病院又は診療所において行うこと。
(案)
○ 実習時間の3分の2以上は医療提供施設(医療法第1条の2第2項に規定する医療提供施設(除く薬局、助産所)をいう。)において行うこと。ただし、医療提供施設における実習の2分の1以上は病院又は診療所で行うこと。
また、地域包括ケアシステムにおけるリハビリテーション(介護保険法第8条第5項に規定する訪問リハビリテーション、同条第8項に規定する通所リハビリテーションをいう。)に関する実習を24時間以上行うこと。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
資料2:検討事項 – ご検討いただきたい事項について(案)
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000168987.pdf)
2017年9月4日利用
というような案も出ているようです。
現在、PT・OT養成校の教員をされている方や、これからPT・OT養成校の教員を目指している方が気になる話題としては、
専任教員の要件について
(現行)
○ 理学療法士(作業療法士)である専任教員は、免許を受けた後5年以上理学療法に関する業務に従事した者であること。
(案)
○ 理学療法士(作業療法士)である専任教員は、次のいずれにも該当する者であること。ただし、大学において教育に関する科目を履修して卒業したもの又は大学院において教育に関する科目を履修したものは、これにかかわらず専任教員となることができること。
ア 理学療法士(作業療法士)として5年以上業務に従事した者
イ 専任教員として必要な研修を修了した者、又は理学療法士の教育に関し、これと同等以上の学識経験を有すると認められる者。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
資料2:検討事項 – ご検討いただきたい事項について(案)
(PDF)
2017年9月4日利用
といったことが、案として議論されているようですね。
今後の検討会のスケジュールとしては、
ー 以下一部引用 ー
第2回
第3回 1~2か月に一度開催し、論点について議論
第4回
第5回 平成29年秋頃
○ 最終報告書とりまとめ
平成29年秋頃 医道審議会理学療法士及び作業療法士 分科会
平成30年度施行(31年度の入学生から適用)
出典:
厚生労働省のウェブサイト
資料4:理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会スケジュール(案)について
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000168989.pdf)
2017年9月4日利用
ということで、大まかなスケジュールは組み立てられているようでした。冒頭でも、紹介させていただきましたが、第2回の検討会は、この記事初回投稿時点では、2日後(2017年9月6日)のようです。また、情報が公表され次第、このサイトでも取り上げさせていただきたいと思います。
今回公表されている資料の中には、
「 資料5:実態調査の結果
」
出典:
厚生労働省のウェブサイト
資料5:実態調査の結果
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000168990.pdf)
2017年9月4日利用
という、現状の日本のPT・OT養成校にまつわる、統計情報も掲載されているようでした。具体的には、
・ PT・OTの種別別施設数、定員数
・ 定員充足率
・ 退学者率等
・ 退学理由別割合
・ 留年理由別割合
・ 追加・拡充・縮小すべき教育内容
・ 教育内容に関する意見
・ 臨床実習施設の確保
・ 報告・相談件数
・ 単位不足(成績不良)者数
・ クリニカルクラークシップ(診療参加型実習)の導入状況
・ 実習謝金額(実習生1人1日当たりの平均額)
・ 臨床実習指導者の要件
・ 臨床実習に関する意見
・ 専任教員関連の話題
・ 第三者評価の話題
などと、PT・OTを取り巻く養成校にまつわる様々な情報も公開していただいているようでした。
こういった情報は、これからPT・OTを目指す方をはじめとして、すでに臨床家の方にとっても、興味深い内容なのではないかと思います。関心のある方はお時間のある時に、上記のリンク先のページで詳細をチェックしてみてください。
統計情報を一通り見て思ったこととして、
「 PT・OT共に、すでに、定員を割っているのか・・・ 」
参考
:資料5:実態調査の結果
のPDF「 3ページ:学生数等・定員充足率 」
といったところでしょうか。統計情報の定員充足率は、平成27年4月時点のようですが、大学・短大・専門学校を定員を合計した際の定員充足率は、100%よりも少ないようでした。
この統計情報が、何を意味しているのか・・・・
に関しては、今回は深入りしないようにしますが、養成校学校の教員の方々のご苦労を察します。
臨床経験を経て、これから、養成校の教員(教授)などを目指される方にとっては、将来、自分の働き場所に関して、考えさせられる時代も迫ってきているのでしょうね。
最後に参考資料で公表していただいている情報にも触れておきたいと思います。
出典:
厚生労働省のウェブサイト
参考資料5:理学療法士・作業療法士学校養成施設数、定員数の推移等
(PDF)
(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000169002.pdf)
2017年9月4日利用
「 理学療法士・作業療法士学校養成施設数・定員数の推移 」の図を参考に数値を抜粋し引用
平成28年
・ 理学療法士養成校の定員数:14,012 名
・ 作業療法士養成校の定員数:7,533 名
「 理学療法士・作業療法士免許登録者の推移 」の図を参考に数値を抜粋し引用
平成28年
・ 理学療法士数:139,251 名
・ 作業療法士数:80,124 名
この情報を見て、人それぞれ何を感じるのかに、違いはあるのではないかと思いますが、時代の変化とともに、PT・OTの方々の働き方も多様化してくるのでしょうか?
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